こんにちはRJJの岡本です。私は国内のブラジリアン柔術をもっと活性化して、強い黒帯の方が報われるように柔術界を変えていきたいと考えています。ブラジリアン柔術のセミナーは昔からありますが、数年前に一気にあらゆるセミナーが増えて飽和状態になり、そして一気に沈静化しました。なぜ沈静化したかというと、集客できなくなったからだと、私は考えます。
たとえば、2,000円でやるセミナーなど、今でもあるかと思いますが、正直私はそういう低価格路線のものをやりません。まずブラジリアン柔術の黒帯を取得する労力を考えてください。もちろん好きで取った黒帯だと思うのですが、そこに至るまでには、長年の努力と研究が込められていると思います。それを2,000円で教えられますか?という話です。きっと2,000円でも20人が集まれば、4万円手に入る。それは自分にとってはまとまったお金だから。と考える人もいると思います。それは否定しません。しかしブラジリアン柔術以外の、それこそ10年かけて習得した技術を教えるセミナー。たとえば自己啓発セミナーなんかは普通に3時間で5万円するものもザラにあるんです。自ら安売りしないほうがいいと思います。
安いお金しか取らないから、参加者のためになっている。と考える方もおられるでしょうが、それだと、私は参加者のためにも、そして柔術家のためにもならないと思うのです。どういうことか説明します。たとえば、有名黒帯のセミナーが3,000円で50人が集まった場合。15万円の売上です。それを主催者と講師で分けると思います。ひょっとしたら講師は10万円くらいの手取りかもしれません。それはうれしいことかもしれません。
しかし、そこに参加した人はどうでしょうか?彼らは50人の参加者と同時にセミナーを受講します。講師の方は、全部のペアを見て回れるのでしょうか?参加者は分からなくても質問をできないまま、なんとなく消化不良のまま帰宅して、「セミナーってこういうものか。」で終わってしまうのです。というか、見て回る気がない講師の人もいるでしょう。だからどんどん人が減っていくのです。
RJJ主催のセミナーでは、そういう消化不良を、なるだけおこさないようなギリギリの人数を考えて通常24人で行っています。また私が隔月で行っている少人数クリニックは限定10人です。つまり安くすると、人数を大勢呼びがちなり、それによって参加者の満足度も下がるのですす。たいていの主催者はそこを考えていません。24人くらいですと、だいたい6,000円~7,000円くらいで15万円の売上があります。人数と料金のバランスを考えると現状はここに落ち着いています。RJJの場合、売上から講師の方の交通費や滞在費などを引いた金額から、その講師のレベルによった比率で分配させて頂いております。そうすると、参加者、講師、主催の我々、誰も損をしません。また、講師も、その日の参加者が他よりも高いお金を出して来てくれてるのと思うと、本気で教えると思うんです。お金にはそういう効果があります。
またRJJ主催のセミナーは、それが何のセミナーなのか、事前に告知しています。これは講師の方と何度も打ち合わせしています。たとえば、ただ、”●●選手がスパイダーガードをやります。”と告知するだけじゃなくて、それが他の人のスパイダーと何が違うのか。まで、何度もヒアリングします。参加者も自分が今取り組みたい課題を教えてくれる先生のセミナーに出たいのです。ですが、巷のセミナーには、そういった情報が載ることは稀です。RJJでは内容だけではなく、その講師の方のこれまでの生い立ちから、実績、考え方、そして今回教えてもらうテクニックについての拘りや想いなどを、徹底的にヒアリングします。私もその方の柔術への思いを尊重したいですし、参加者の方に伝えたいのです。それから、柔術界でどれだけ功績があっても、柔術を始めたばかりの人にとっては、誰それ?なことも多いのです(私だってそう思われています)。私はそういう誰が誰のために何をどんな感じに教えてくれるのか。をきちんとサイトでフライヤーと動画、文章でお伝えして、毎回完売しているのです。おそらく巷のセミナー主催者さんは、ここまでの手間ひまはかけてないとおもいます。RJJセミナーのお客様は目が肥えているので、他のセミナー告知を見ても、なんだかよくわからないから、RJJセミナーに行こう。と思う方も多いと思います。RJJセミナーには何度もリピートして来てくれるファンの方が大勢います。
さて、ここからが本題です。私は現状のRJJ主催のセミナー参加費用はまだまだ安いと思っています。やはり今後は、3時間で1万円~3万円(その代わり参加人数は絞る)はお客様に出してもらえるようなセミナーを主催したいと考えています。それはなぜかといいますと、ブラジリアン柔術で飯を食える人を増やしたいからです。それはセミナーを受ける方も含めてです。この技術には、この価格の価値がある。だから、自分も習得して、いつしか教える側になりたい。そう思わせる価格にしたいのです。参加者が来ないから、ダンピング(安売り)合戦をしていても、教える側も価格なりにしか教えなくなり、やがて、人は来なくなり、結局自分の首を絞めるだけなのです。
たとえば、セミナー参加費1万円だと24万円の売上があり、そこから交通費、滞在費、会場費などの経費を引いてRJJと分配したとしても、講師の純粋なギャランティー※7万円~は手元に残ります。そして、まったく同じ内容のセミナーを場所を変えて開催した場合一箇所で10万円以上のギャランティーが入るでしょう。それを何箇所か開催したら、1コンセプト(テクニック)で何十万円か稼げます。ただ、それでやっと何十万円でしかないんです。日給10万円と考えるとすごく美味しい話に思えますが、柔術で飯をくう。という意味では、まだまだなんですよ。なぜなら柔術人口はまだ少なく、セミナーを頻繁に開催するほどの需要がないからです。しかし将来的にはそれは変わるでしょう。柔術は今、確実にファンを増やしています。今よりもっとシーンが活性化して全国でセミナー需要が高まったときに、質の高いセミナーを開催できるのは、強いファイターではなく、セミナーのプロフェッショナルです。
※RJJ主催の場合、1コンセプトあたり、フライヤー制作、動画編集、コピー制作などの初回費用を経費として引かせていただきます。
そして、実は柔術セミナーが安いというのを、セミナー参加者が一番わかっています。参加者の皆さんはサラリーマンの方が多いのですが、そういう方々は、会社でいろんなセミナーに参加させられます。それらは経費で落ちますが、自腹でいくとだいたい3万円~10万円のものなんてよくあります。また参加者の中にはそういった、セミナーの講師をされている方も普通にいて、例えば1つの講演会で何十万円~何百万ものギャランティーをもらう方もいます。そういった方々にとっては、セミナーは通常高いお金を投資しないと学べないことを短時間で効率的に学ぶ手段ということをよくわかっています。なので、3万円でも安いと考えるのです。言い方がきついかもしれませんが、ブラジリアン柔術家だけが、その価値をわかっていなく、目先の小銭を取りに行っているのが現状なんです。
そこを変えたいと私は思っています。また、そういう事を言うと、若い柔術家はお金がないから、2万も3万も出せないじゃないか!?そういう若者にチャンスを与えないでどうする!?と思う方もいるかも知れません。それはピアノの世界のことを考えてみてください。一流のピアニストのプライベートレッスンは2時間5万円くらいします。教育熱心な親は子供にそれくらい投資します。では、貧乏な家庭はどうしたらいい?と。それは、お金がないのなら、頭をつかえ。としか言いようがないです。事実動画で学習して公園で練習してアジア・オセアニアチャンピオンになった柔術家だっているんです。要は工夫なんですよ。私だってパラエストラの昼柔術に通って、そこにいる強い人達の動きを見て真似て黒帯になりました。
話を戻します。ブラジリアン柔術はどうしても席に座って講話を聞くだけではなく、マット上で動くスペースが必要なので、一人の講師が見て回るのは、どうしても最大24人くらいが限界です。将来的には例えば、3万円で限定10人(5組)という感じのセミナーを開催したいです。
また、RJJの厳選黒帯セミナーは、過去に国内で非常に有名な先生ばかりに出ていただいておりますので、講師自身のブランド力アップに絶大な効果があります。あのホベルトサトシやマルキーニョスと同じラインナップに乗ります。ブランド力が上がれば、ご自身の道場への集客や動画教材なども売れるかもしれません。しかし、そういう意味では、「俺はそこまで強くないので気が引ける。」と思う方もおられるかもしれませんが、そこは心配いりません。重要なのは、参加者がどれだけ受講後に上達するか。です。つまり、実績よりも指導力やキャラクターで、参加者は満足してくれるのです。RJJでは常にお客様の声をフィードバックしているので、そういうデータが出ています。そういう意味でも”厳選黒帯セミナー”なのです。
RJJ主催のセミナーは他にも、ここに書ききれなかった、こだわりがあります。一度講師を努めてくれた方ならそれをご存知だと思います。ここまでの話を簡単にまとめると、RJJセミナーはこれからも価格を上がる代わりに、参加者の満足度も必ず上げていく。ということです。そして、講師の方には高額なギャランティーを支払い、同時にご自身のブランド力を上げていただき、将来的にRJJ主催のセミナーを各地で開催して、さらに稼いでいただき、業界知名度を上げてブラジリアン柔術ドリームを叶えてもらいたいと思っています。そして、柔術をはじめた新参者がそれに憧れて、柔術で飯を食いたいと思い、人が集まる。そんなサイクルを、私は作りたいのです。
メッセージありがとうございます。なるべく早めにご連絡いたします。
2019年12月7日 「戦慄の脇差しパス」 白木アマゾン大輔選手(CARPEDIEM HOPE)
2019年11月9日 「ゼロレンジ・サブミッション」 伊東元喜選手(柔専館)
2019年10月6日 村田良蔵「ハメて勝つラッソ」セミナー 村田良蔵選手(Over Limit 札幌)
2019年8月25日 小野瀬龍也「小野瀬ハーフ」セミナー 小野瀬龍也選手(REDIPS)
2019年6月30日 BONSAIの天才マルキーニョス、私の得意なトップ&ボトム技セミナー マルコス・ヨシオ・ソウザ選手(ボンサイ柔術)
2019年4月29日 シュシャ択一のオモプラータ&三角絞め ホブソン・タンノ選手(INFIGHT JAPAN)
2019年4月21日 一生使えるクローズドガードコンセプト 伊東元喜選手(柔専館)
2018年12月2日・2019年2月17日 伝説のスパイダー奥義伝承セミナー 毛利部慎佑選手(ジャンプファイトクラブ)
2018年5月20日 完封ガードセミナー 村田良蔵選手(オーバーリミット札幌)
2017年9月18日 ガードポジション&トップポジションフェイバリット ホベルトサトシソウザ選手(ボンサイ柔術)
2015年10月25日 ベリンボロ・レッグドラッグ・クロスニーパス 吉岡崇人選手(徳島柔術)
2015年6月13日 蜘蛛防御指南スパイダーガード アンデルソン高橋選手(ホシャ柔術)
2014年12月13日 50/50超防御指南 吉岡崇人選手(徳島柔術)
2014年11月29日 生田式神防御 生田誠選手(トラスト柔術アカデミー)
2014年7月13日 ディープハーフガードセミナー 岩崎正寛選手(CARPE DIEM 三田)
Photo by Ken Sawada